芸術に模倣は許されませんが、ギャグも一つの手法です。
ギャグ句として、すかさず一句詠んでみました。
前回、詠んだ句"はんちくたい、席位置去年がなつかしい"の逆意です。
意中の○ちゃんと隣の席になるとは、こいつぁ春から縁起がいいやあ。
飛騨方言"けなるい"ですが、うらやましいという意味です。
古語の"け(異)なり"が形容詞化したもののようです。
一風変わっていて、なかなかめずらしい、だからという事で意味が変化していって、うらやましい
という意味に変わったようなのです。形容詞に"〜ろ"を足すのは古語で"〜らむ"、の意味で、
共通語では"〜でしょう"となります。
飛騨方言"うたてい"ですが、ありがたい、感謝するという意味なのですが、
古語の"うたて"を調べますと、なんともはやまずい事に、嘆かわしいことに、いやいや、いとわしい,等々
悪い方向の意味しかありませんが、飛騨方言ではいつの間にかその正反対の意味になってしまいました。
また飛騨方言では"こわい"を連発しますが、恐ろしいという意味ではなく、嬉しい、有り難いという意味
で用いられます。文例をひとつ、"あーれ、こわい。なんて言葉を。うたていさ。"
この飛騨方言の意味は
"なんて恐ろしいこと。なんてひどい言葉を言うのだ。嘆かわしい事だ。" という意味ではなく、
"なんともはや恐縮します。なんて優しい言葉をかけてくださるのですか。有り難い限りです。"
という意味なのですが。
|