飛騨方言形容詞"おぞい"ですが、語の響きからして、方言らしく、いかにも憎々しい感じがしましょう。
全国の方言では、品質がよくないという意味や恐ろしいという意味などで話されているようです。
古語の"おぞし"が原語でしょう。疑うまでもありません。"おぞくて"が音便変化して"おぞうて"です。
飛騨方言では"おぞくたい"とも言いますが、同じ意味です。飛騨方言でもいろんな意味に用いられますが、
"おりゃこんだけのごとしてやったのに、そんだけの礼しか、言えんって。わりゃおぞいやっちゃな。"
人間として品質がよくないと言いたいのでしょうが、それをいっちゃあ、おしめえよ、
品質が悪いのはあなただよ、無償の行為も時には必要、ネエ寅さん。
また飛騨方言動詞"いさる"ですが、威張るという意味で、飛騨の他、北陸などで使用されているようです。
"いさっている"の音便変化が"いさっとる"ですが、このほうが自然の口調ですし、
今回の超字余り句には実に有り難いことです。
さて、"いさる"ですが、私にとっては大変面白いネット検索結果が出ました。
北九州などでは、コップなどに物が沈殿する事を示すそうです。全くの別の意味です。ですから、
飛騨方言"いさる"の原語は"威張る"であろうと素人判断しますが、北九州弁"いさる"の原語は何なのでしょう。
コップの沈殿を自慢げに威張ると、いさっている事をいさっている訳ですが、実は違う原語がかちあっているという訳です。
飛騨方言名詞"わるでっち"ですが、悪童の意味であり、丁稚が転じたものであろうと確信いたします。
さて、俳句の話になりますが、小学一年入学まもなくですが、ひとり、いばった悪たれがいたのですが、
それが一学期もしばらくすると、彼の実力もそれほどではなく、結局は皆から無視され、ボスにはなれず
ローンウルフと成り果てた友を思い出してつい一句詠んでしまいました。
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