俳句の説明ですが、けなるいという飛騨方言は、古語の異(け)なりという形容動詞が形容詞化したことばのようで、
一風変わっているために、めずらしい事だから、うらやましいという意味に転化し、現在ではけなるいとは、うらやましいという意味になります。
もともとの一風変わっているという意味はとうになくなり、とにかく何でもよいが、うらやましければ
"けなるい"です。例文ですが、たとえ二十円のわずかの差でも、
"あっちゃあ、百円しかないで、缶ジュース買えんながい。
何っ!!、わりゃ(=君は)毎日小遣い百二十円やって!
けなるい!!おりぃも(=僕も)わりぃんどこにうまれりゃえがったな。"
さて、飛騨地方に昔からいまだに無いものといえば遊園地に動物園、デパート、地下鉄、等々。
ですから私は子供の日だからといって、その日に何か特別の事をしてもらった覚えがないのです。
新聞、テレビなどの報道を見て、うーん都会の子供はうらやましい、田舎に生まれる
という事は随分と損な事だと思っていたのでした。
そういえば小学生・中学生が村ごとに子供会の組織を作っていましたので、
ここはひとつ自分たち子供社会の景気づけにと、大西村の子ども会会長の佐七は子供だけの
ドッジボール大会を子供の日に企画しました。婦人会にお願いして協賛させる、
つまりはお菓子を提供してもらい、子供の日の、子供の、子供による、子供のための
ドッジボール大会の一日でした。
こんな事をいつの歳になっても覚えているのはやはり結構、楽しかったからですね。
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