田植えは大変な重労働であろう事は容易に想像できましょうが、また其の準備も大変です。
といっても人力が頼りだった昔の話、
今は何でもかんでも機械化の時代で準備もスイスイなのでしょうが。
準備の第一段階が田打ち、つまり鍬で田んぼの土を起こしては、
その土の塊を壊し、起こして壊し、土壌をほぐします。次いで田掻きですが、田に水を入れ、
根気と引っ掻き回す、はやい話が泥んこ遊びのようなものですが、日時、時間も迫り
真剣そのものの泥こね仕事というわけです。
飛騨方言・"むてんくてんに" ですが、めちゃくちゃに、ないし無性に、という意味ですが、
無点苦点という漢字の表記になるのでしょうか。
飛騨方言のみヒットしますので、飛騨方言を代表する言葉でしょう。
飛騨方言・"なまかわ"ですが、これは名古屋方言始め全国で使われており、ほぼ同意で、
怠ける事、手抜きをする事の意味です。生の皮が原義のようです。
俳句の意味ですが、田植えの準備がこれまた重労働で無性に怠けたくなってしまうが
という事で、日曜日などは子供も労働に駆り出されるのです。
田舎に生まれてしまったのは百歩譲って仕方がない、でもせめてサラリーマンの
子供にうまれたかったという農家の子供のある日曜日のぼやき、やはり子供は日曜日は遊びたい。
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