大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム きこせ いさあめふらしの神よ

からつゆに、てんずく見上げ、手をあわせ

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六月も終りに近い今日この頃、あいも変わらず、雨が降ってくれません。 各地のダムの貯水量もどんどん減少、危険域に達しつつあるそうです。 ザ・飛騨弁フォーラムだからといって、飛騨地方しか気にしていないわけではありません。 岐阜県のザ・飛騨弁フォーラムですから、根尾川がとうとう干あがってしまい、鮎が 全滅しているという最近の新聞記事などに、胸が痛むばかりです。

水道の制限があっても何とかしのいでいけるものでしょうが、農作物への影響が私としては 何といっても心配です。

句意ですが、飛騨方言で、お空、天頂、天空、の事を、てんずく、といいます。 高千穂町、伊豆松崎でも同様の方言があるようですが、古語辞典にはありません。 ずく、の語意ですが、あるいは、力尽く、にありますように、高さを尽くすという意味で 天尽くという事なのでしょう。

自然,気候は人知では何ともしがたいものですから、やはり素直に手を合わせ、 いさあめふらしの神、天に向かっておがむしかありません。

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