えんてい(堰堤)といわれても都会の子供にはピンとこないでしょう。
まずは国土交通省のネット情報、
えんていとは、をご覧ください。
砂防用の小さなダムのことを言います。ダムですから水をせき止めているわけで、いわば天然のプールです。
またダムの直ぐ下流もドヨーンとした水たまりになっていて、またここが天然のプールというわけです。
つまりは、ダムの堤を挟んで第一プールと第二プールがあるわけです。
遊泳禁止の立て札、お触書がなければ堂々と遊んでよい場所です。国から子供たちへのプレゼントというわけです。
次いで、どぼしこみょうる、という動詞ですが、どぼしこむ、を活用したものです。
どぼしこむ、というのは飛騨方言で、ドブーンと水の中に飛び込むという意味の動詞です。
そして動詞の連用形に"よる"という、助詞かな、言葉をつけると、英語でいう現在進行形になるのです。
中学二年生くらいの方ならもうおわかりでしょう。
どぼしこむ = jump into the water
どぼしこみよる = be jumping into the water
というわけです。飛騨方言では、さらに、どぼしこみょうる、と音便変化するのが普通です。
ところで私は今、この飛騨方言俳句の記事を書きょうります。
そして、飛騨方言で河童のことをガオロといいます。
句意ですが、えんていにまさに飛び込もうとしているカッパのように水泳が得意な子供、という意味です。
ところが私・佐七は、小学一年の時、生まれて始めて買ってもらった浮き輪をしていてもプールでひっくり返って、
しこたま水を飲んでしまい、その年は、親がまだこの子はプールは無理だろうと判断、
急遽、風呂場に水を張ってくれて、私は夏休みの毎日、
風呂場で浮き輪を持ってみずあべ(=飛騨方言で水泳)の練習をしたのでした。