麒麟麦酒でらうまですが、ネット情報によりますと、愛知岐阜三重限定販売となっていますが、本当でしょうか。
名古屋方言で、ど偉くうまいことを、どえりゃあうまい、と言いますので、これをもじり、でらうま、と名づけてお見えなのでしょう。
ネット情報によれば、ビールだけではないようで、でらうまラーメン、でらうま亭、などがありますが、おっと脱線。
飛騨方言の解説ですが、愛知岐阜三重限定販売とは、名古屋の人に通じれば、
岐阜・三重の人にも通じるだろうという事で、でらうまが隣県でも
販売されているのでしょう。
飛騨方言でも、とてもうまいと言う意味で、どえらいうまい、と言いますが、どえらくうまい、とはあまり言いません。
勿論、エビフライがど偉くうまいと言う事もあります。
また、飛騨の人は名古屋人のように、エビフリャーがどえりゃあうまい、とは決していいません。
次いで、飛騨方言の言い回し・どもならん、は、どうにもならぬ、が訛った言葉で、飛騨地方だけでなく全国各地で使用されているようです。
国語辞典には掲載されていないので方言には違いないでしょう。
句意については申すまでもありませんが、でらうまが麒麟麦酒を示すとして、夏の季語ではいけないでしょうか。
やはり夏こそビールです。
また主語を示す助詞の表現ですが、飛騨方言では、は、が、が明瞭に発音されず、例えば、おりゃ佐七や、は、俺は佐七です、という
意味なのですが、おりゃ、で二拍です。つまりは、おりゃ佐七や、は六拍です。
ひとつの問題は飛騨方言におけるあ行で終わる名詞(例えば、でらうま)の主語表現です。
でらうまの場合は、でらうまぁ、ではなんともはや収まりがよくありません。四拍になってしまいます。
飛騨方言では、でらうまぁあ、と表記して、発音は、でらうまぁ、に近い音を意味するというルールがあればよいのかな、と考えてみました。
繰り返しにはなりますが、形容詞・ど偉い、は連用形・どえらく、を用いず、終止形・どえらい、が代用されるのも飛騨方言の特徴でしょう。
あるいは、どえらい事うまい、の意味で、事、が省略されていると考えれば、連体形・どえらい、が代用されていると考える事もできましょう。
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