大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

かんなりゃあ(雷は)かなり遠けりゃ"可なり"かな?

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かみなりの事を飛騨方言では、かんなり、と言いますがあるいは既に廃れている言葉なのかもしれません。 四月に入っていよいよ春たけなわですが、先だっては実は甲子園に雪が舞い、全国を寒波が襲いました。 こんな時には春雷(しゅんらい)です。案の定、気象予報では東海北陸全域にかみなり注意報が出ました。 それだけではありません、実際に私・佐七は本当にゴロゴロッと一回だけ春雷を聞いたのです。 えっあなたも!

と言う事で表題の駄洒落の俳句ですが、落雷の本当の恐怖は体験した方、遺族の方でなければ 解らないというものでしょう、人情としては遠くでゴロゴロっといっているのは多分、自分には 関係ない、大丈夫かしらと、別に気にもせずこうもり傘をさして回りにさえぎる物のない広い平地を 歩く心情を詠んだものです。近くに大きな木がある、ましてや避雷針が見える、このような 状況なら傘をさして歩いても何も危険な行為ではないでしょう。

この句の雷は春雷の意味だから季語はかんなりで春、というロジックは許されるのでしょうか。 私は素人ゆえこの点がよくわからないのです。どなたかからメールがいただけたら思います。
かんなりゃあ(雷は)かなり遠けりゃ春"可なり"(遥かなり)
こんな事書いても、誰も笑わないでしょうね、グスン。

さて、春雷をキーワードにネット検索しても有用な情報はまるでなし、実は気象庁ウエブサイトにすら 何も情報無し。ひとつ台湾の、気象教室内容、というサイトがヒットしました。がしかし、うーん、中国語です。 啓蟄などという単語もありますし何となく意味はわかる、それにしてもねえ、Sashichi's Website for Hida Dialect をご覧になればわかりますが、中国語を英語に訳すサービスはあっても中国語を日本語に訳すサービスっていうのが まだ無いんですよ。 一億人も日本人がいるのに中国語のサイトを日本語に翻訳してもらって読みたいなあという人はほとんどいないって事ですか。

広辞苑いわく、春雷とは寒冷前線に伴う界雷の一種で、界雷とは寒冷前線が急激な上昇気流を伴うために 起こる雷雨の事です。 全国のお天気博士の皆様に質問ですが、若しや春雷は気象用語では使用しないのでしょうかね。 (いとあじきなし。な、つかふ事はばかりそ。)

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