二日後は七夕だというのに長雨予想です。やれやれ。
共通語の訳ですが、彦星・ワシ座のアルタイラ君は(織姫・琴座のベガ嬢に)
雨降りだったとて会いたいのでしょう、になります。
上の句と下の句で韻を踏んでいるといえば聞こえはいいが単に駄洒落俳句ですろ(=である事よ)。
飛騨方言では、〜やたって、が、〜だったとて、になります。
指定の助動詞・である、は飛騨方言助動詞・や、になります。
以下に共通語と飛騨方言の対比をお示しします。
共通語 飛騨方言
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雨が降るのだ 雨が降るのや
雨降りである 雨降りや
雨降りであった 雨降りやった
雨降りだった 雨降りやった
雨降りだったといって 雨降りやったといって
雨降りだったとて 雨降りやったって
雨降りやたって
賢明な読者の方はこれでお気づきでしょう。
飛騨方言で"〜やたって"と言ったとて、共通語では"だたとて"とは言いません。
つまりは飛騨方言は古い言い回しではなく、否むしろ実は共通語以上に進化している
という点がミソという事なのでした。
あるいは共通語につられて飛騨方言でも将来あるいは、"〜やったとて"と
言うようになるのでしょうか、フーム。
また、下の句の用言終止形+"ろ"は古語助動詞特別活用・らむ、が変化したものです。
オソラク〜テイルダロウという意味になります。今回は上の句・下の句の駄洒落と
決め込んでいます。ええい、駄洒落のついでだ、上の句だけで決めちゃうぞ。
ベガのびいも雨降りやたって会いたいろ
飛騨方言で女子の事を、びい、というのです。
句の訳は、琴座のベガの女の子も雨降りだったとて会いたいのでしょう、になります。
しゃみしゃっきり。