タイトルが出るといきなり答えを書き出す、
これが佐七のいい所です。戦国時代の武将・高山外記(たかやまげき)
が一時、飛騨の町・高山を平定しました。
ところがすぐに萩原の三木(みつき)自綱に滅ぼされちゃうんですけどね。
はかない人生でした。
さて高山市の名前は高山外記に由来する、という
ネット情報がありますが、ズバリそれはガセネタでしょう、
つまり嘘。
高山市公式サイトを何度読み返してみても地名高山の明確な記載はありません。
つまりは真実は、
いつの時代から飛騨の高山市が高山と呼ばれるようになったのか
はっきりしない
という事でしょうか。飛騨には郷土史家も
沢山お見えでしょう、是非ともネット発信して欲しいのです。
さてアマチュアのいい所で不肖佐七が物怖じせず書きますが、手元の幾つかの日本の
地名を考察する書(例えば、武光誠著・地名から歴史を読む方法、河出書房)
を参考に考えますに、自然地形、古代朝廷支配、荘園制、中世の交通、中世の寺社、
新田開発、と続いて締めくくりは企業名、平成の市町村大合併狂騒劇、に
よって日本の地名の大半が形成されています。
早い話が戦国武将の名前が今に残る市町村名は
この広い日本にゼロです。
もし高山市が高山外記(たかやまげき)に由来するとすれば、
これは極めてユニークすぎる事なのです。
(だから私は高山が好きなのよね。)
以下、重要点をまとめに。
まとめ
高山の地名由来ですがにわとりが先かたまごが先か、
戦国時代の武将・高山外記が飛騨の高山を平定し城山に築城した時、
彼は城山の天守閣から城下を眺めて言っちゃった、やったぞ!!
がしかしそれは束の間の夢だったのです。
つまり、彼の人生は完全に名前負け。
すぐに彼を滅ぼした三木(みつき)自綱の高山の町支配の始まりです。
つまり松倉城の築城です。
そして三木自綱も松倉城の天守閣から
水平線を眺めてつい同じ事を言っちゃった、やったぞ!!
このギャグは高山盆地の地形を知る人しか笑えない。
おまけ
高い・低い、とか、山・川とか、って日本語の最重要単語でしょ。飛騨の縄文人が
使っていたに決まってますって。
ところで高山市界隈で低い山って、外記の城山と自綱の松倉山で決まり。
そして高山市から見える高い山といえば、北アルプス最高峰・乗鞍で決まり。
乗鞍は高山の町からよく見えます、壮大な眺めです。
全国の皆様、飛騨の高山へ高い山・日本の分水嶺の頂点・アルプス最高峰・乗鞍を眺めに是非いらっしゃいませ。
おまけのおまけ(民謡飛騨やんさ)
飛騨の高山、高いとは言えど、
山が高こうのうて名が高い
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