大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

江戸時代の飛騨方言のアクセント

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山口明穂他著・日本語の歴史に少し記載されていますが、 伊勢貞丈(1717-84)が安斎随筆で関東と関西のアクセントの違いについて 述べるくだりがあるそうです(巻二十)。すなわち、 四個の和語のうちアクセント核は、 つき月は関西(つ)、関東(き)、 はな花は関西(は)、関東(な)、 以下略、と言う、との具体的な記載があり、 現代の京阪式アクセント、東京式アクセント、そのものを 記載しているのです。テープレコーダの無かった時代に いやあやりましたね。

江戸時代の飛騨方言のアクセントについてはどこかに記載が あるのでしょうか。ネット情報は皆無です。
          東京  大阪   飛騨
江戸時代・安斎随筆 東京式 京阪神式 ?
現代        東京式 京阪神式 東京式
まとめですが、東京・大阪では既に江戸時代から現代に至るまで、 アクセントの違いは変わっていないようです。 となれば飛騨とて同じ事、今も昔も同じアクセントであったのかも、 つまり江戸時代の飛騨のアクセントは既に東京式で あった可能性が極めて大きいと筆者なりに考えます。 

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