"セニョールがせようる。"ですが、男の方がしています、ないし、しつつあります、という意味です。
さて飛騨方言ではサ行変格動詞・する、は、せるです。
その活用は、せ・し・せる・せる・せりゃ・せよ、です。従って、せようる、の、せ、は動詞・せる、の未然形です。
さて"ようる"という言葉は接続が動詞連用形で、これに、"よる"が付加され、例えば、いきよる、という言葉は、
行こうとしています、という意味で、更にはウ音便と申しますか、音が延びて、いきょうる、は、いこうとしてる、という意味で用いられます。
表題ですが、せようる、は然しながら動詞・せる未然形+"よる"="せよる"、これが音が延びて、"せようる"という事に
なりますので、文法としては理屈に合いません。
"しよる>しようる"ならば理屈に合い、事実、飛騨の各地では、むしろこのように話されているのでしょうか、
ひとり大西村でのみ、せようる、と話されているのかも知れません。
セニョリータ、は、コモエスタ赤坂にでてきますが、未婚の女性を意味するスペイン語でしょうか。
せようる。の過去形が、せよりた、ですが、むむ、非常に残念、飛騨方言では、促音便となり、せよった、となります。
セニョリータがせよりた、ですと本当にはまり言葉ですがねえ。
句意ですが、何々する、の何々の部分が省略されていますので、例えば
セニョールがお化粧せようるながい。セニョリータがお化粧せよったさ。
などと言います。
セニョールがお化粧しよるながい。セニョリータがお化粧しよったさ。
というように、連用形を用いてもよいと思います。
|