さて何の意味でしょうか。
飛騨方言をご存じない方は多分、こどもが駄々をこねて、いやだいやだ、と言っているのではと
思われませんか。
当たらずといえども遠からずです、じゃあなかった、近いといえども当たらず・不正解です。
答えは、年老いた老田さんてのは、やはりいやですね、という意味です。
上の句のついて、飛騨方言では完了・過去の助動詞・た、は濁音になりますので、
老いる、の活用は(老いだら、老いだろ、)老いだ、です。
中の句について、飛騨方言では主語を表す係助詞はしばしば省略され、あるいは
弱く発音されます。つまりおいだぁ、は、老田さんは、の意味です。
下の句ですが、佐七辞書の動詞・おくの通りで、
おいだ、といえば、やめた、という意味です。
つまりは、、、、あんな人好きになるのはもうやめた、という事です。
老田さん、どショック。
同窓会で久しぶりの顔に会いますと、彼だけまあなんともはや老けてしまっていて
まるで昔の面影無し、私の心の中の思い出の老田君はもっとかっこよかったのに。
やはり名は体を表すのね。
いとしの老田さんへ、ねえ見て御覧なさいあなたのかつての同級生ライバル・若松君。
彼のはつらつと若々しい事、あなた今、完全に負けてるわよ。
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