大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

団子を/かいどった・○●●▼/▼○○○○

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別稿にありますように飛騨方言は関西方言の流れを汲み、 居るを用い、いるは使用しません。 尤も日本人の多数が用いる言い回しですから、団子をかいどった、と言っても、 嗅いでおった、という意味ですね、と(フムフム)どなたもお解かりになりましょう。

しかしながらそんな事のためにわざわざキーボードに向かうような佐七では ありません。実は・・・画用紙を相手に、 (嗅ぎもせずに)お団子を書いておった、という意味なんですよ、ふふふ。 書いとった、といっても飛騨方言ですが、書いどった、と濁っても飛騨方言です。 また、"嗅いどった" のみならず "嗅いとった" も、どれもこれも全て飛騨方言です。

勿論、共通語で連用形撥音便になる動詞は飛騨方言でも濁音になり、清音にはなりません。 例えば、読んでおる、は、読んどる、です。共通語と同様に、読んとる、とは言いません。 また共通語と同じく、末語・く、の動詞連用形促音便は飛騨方言でも必ず清音です。 例えば、行っておる、は、行っとる、です。共通語と同様に、行っどる、とは言いません。

ここまで書けば賢明な読者の方はお気づきですね、書く・嗅ぐ、でひとつの テーマが出来たのだから、 他に二対の動詞がないか、
(ある語幹)く・(同音の語幹)ぐ、
(ある語幹)す・(同音の語幹)ず、
(ある語幹)つ・(同音の語幹)づ、
(ある語幹)う・(同音の語幹)ぶ、
の対の動詞が他にないか、暇な時に探してみる事、 ・・・・じゃなかった、探いでみる事ですね。 例えば、屁をこく・ボートを漕ぐ、なんてのが早速に思い浮かびますが。 両方とも、こいどった、になるのですが、品の無さという点ではアウトでしょうね。 しゃみしゃっきり。

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