大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

まりまる▼○○○・飛騨方言

戻る

当サイトですが、なるべく教養がにじみでたような記事を 書きたいのは山々なのですが、今日のテーマだけはなんともはや。 表題ですがサテ何と言う意味でしょう、これ立派な飛騨方言なんですよ。 複合動詞というものです。 例えば、たたきまくる、という動詞があります。繰り返してたたく事です。 はやしたてる、これも複合動詞です。はやしてたてるから、はやしたてる、です。

複合動詞の前項動詞は必ず連用形です。 つまり、まりまる、の前の二拍は、飛騨方言動詞まる(大小便をする)の 連用形です。 そして後の二拍は「まる(=回る)」、 あるいは、「まる(=まくる)」、 と言う事です。つまり、散歩に行くと愛犬があちこちの電柱でオシッコをする状態は まさに、まりまる(=回る)。 また、ノロウイルスの感染症による激しい下痢症状でトイレで 十分以上もがんばっている状態もまさに、まりまる(=まくる)。

でも、飛騨方言の複合動詞・まりまる、は日常会話では殆ど使用されないでしょうね。 うーむ、お見合いの場で女性は例えば、お化粧を直してきます、着物を直してきます、あるいはせいぜい、 鼻をかんできます、とおっしゃるのかも。

ページ先頭に戻る