大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

Interactive IPA Chart

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私:国際音声記号(IPA)だが、先ほどはクリックすると実際に音声が聞けるサイトを発見したよ。やはりネットの世界は素敵だね。ipachart.com
君:では簡単にご説明お願いね。しかも日本語でね。
私:ああ、勿論。 vowel は母音、 pulmonic consonant は子音だ。
君:子音の縦列の意味を左からお願いね。
私:ほいきた。上端の意味だね。以下すべて形容詞で元の言葉は(--)で示すラテン語、
Bi-labial(labium) 両方の唇、つまり上下唇
Labio-dental 唇から歯にかけて
Dental(dens) 歯
Alveolar(alveolus) 歯茎 alveolus というのは小さなサック状の形という意味のラテン語 alveolus からきている、厳密には dental alveolusの という意味
Post alveolar 歯茎後部
Retroflex そり舌音 retro= 後方へ flex= そる事 flexion つまりペロの先を後ろに向ける事
Palatal(palatum) 口蓋
Velar(velum) 軟口蓋 秘密のベールの言葉の通りだが、つまりヒラヒラと垂れ下がったもの velum、これの形容詞形
Uvular(uvula) 口蓋垂、別名のどちんこ
Pharyngeal(pharynx これだけはギリシャ語) 咽頭 喉の奥の壁
Glottal(glottis) 喉頭
君:じゃあ横行の意味もお願い。
私:はいはい、左端ね。
Plosive ボンと爆発、つまりは破裂音
Nasal 鼻音、鼻に抜ける音
Trill ふるえ音
Tap or Flap はじき音、つまり舌を歯や硬口蓋にチョンと一回だけくっつける事
Fricative 摩擦音、これは四つ仮名弁で既に書いた事がある。方言学、音韻学の理解には必須。
Lateral Fricative 側面摩擦音、日本語には関係なし
Approximant 接近音
Lateral Approximant 側面接近音 日本語のヤ行子音は硬口蓋接近音[j]なので関係なし
君:日本語の表とは一対一で対応しているのよね。
私:その通り。それにしても素敵なサイトがあったものだ。聞いてなんぼの音韻学。方言学が丸わかりという事で、僕達は有難い時代に居る訳だね。
君:要は横の列は解剖学用語でラテン語に由来する言葉、つまりは医学英語というわけね。
私:その通り。Uvulaユブラ・のどちんこ、の事だが、ラテン語では小さなブドウという意味 u'vulae。ブドウは uvea。他に医学英語としては uveitis=ブドウ膜炎、pyruvate(pyr火+uveaブドウ)=ピルビン酸(焦性ブドウ酸)。ただし咽頭だけはギリシャ語。医学英語の理解にラテン語とギリシャ語は必須。
君:国語も医学も人間のみを対象とする点では一致するわね。
私:音韻学は耳鼻咽喉科学と密接に関係する。
君:なるほど。

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