大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

ツ音便・ン音便

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先ほど方言を中心としたネタ探しをして早速に発見しました。表題の通りです。これってドキッとしますよね、普通。ツ音便とは促音便を意味し、ン音便は撥音便である事は書かずもがなですが、実在する言葉のようです。

まず第一段階として、方言の勉強を久しぶり、十数年ぶりに再開したので、まずは現況の検分からです。そもそも方言を研究する人たちの集まり、って勿論あるんだろうなぁと考え検索したら、日本方言研究会の存在に気づきました。つい三十分前です。1965年の発足のようです。会誌がデータベースになっていたので、早速に創刊号から目次を追ってみました。金田一春彦先生はじめ、錚々たる研究者の寄稿ばかりです。都竹都年雄先生の東京語に関する論文もありました。でも、次から次へと閲覧していくうちに、それは単調な繰り返し作業になり果ててしまいました。

ところが・・
第21回 1975年11月7日 福岡教育大学

研究発表
文節構成とアクセント−北九州を中心に− 【柏原卓】
方言形のアクセントの地理的分布 【上野善道】
福井県のかたぐるま(肩車)方言 【藤本良致】
微細海上名彙の研究−下津井言語研究から− 【十河直樹】
ハワイの日本語・一世の人称代名詞使用を中心にしての一考察 【黒川省三】
比較方言学における最も重要な前提的な予測推定条件 【比嘉亀盛】
国語調査委員会の長音分布図−ウ音便とツ音便− 【土川正男】
九州方言語法の諸問題 【北条忠雄】
に至り、びっくり仰天、ツ音便とは、これまた如何に。

ここで日本方言研究会サイトを離れ、直ちに、ツ音便、の検索にかかりました。例えばここ。時雨(しぐれ)の町のタイトルに引きずられて、中国人のサイトである事を一瞬にて見破る事が出来ませんでした。ン音便、の言葉を発見してやっと日本語を学びたい中国人のために中国人が中国語で書いているサイトである事に気づかされたのでした。つまりは日本語では語頭が、ん、である音韻は存在しません。従って、ン音便は日本語ではない、とも言い換えられますね。

そういえば、昔に書いた記事がここ。今の私は新しい記事を書くのにも忙しいが、すっかり忘れかけている私の過去の記事を読むのも忙しい、今日このごろです。

蛇足ですが、音便を英語でなんというか、これも忘れていたので検索したら sound service がヒット、思わず苦笑、それって音の便りのことだろ。正しくは euphony or euphonic change ですが英語のポエムでは必須のテクニックのようですね。

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