大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

ちょける・飛騨方言

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    平成14年8月20日(火曜日) 高山ちょける 「ちょけらまいか」仮装盆おどり大会
    http://osadanet.cside.com/5diary034.html

    実は私は飛騨に住んでおりません。 また十八の年に故郷を後にして時代が流れておりますので、飛騨地域で最近、若い方がどのような言葉を使われるのか、勿論、知る由もありません。 この記事を読む限りは ちょける という言葉は、最近、といっても平成14年以前から飛騨地域で使われだしたのかというかってな想像が走りました。

    ちょける という言葉をネット検索しますと、瀬戸方言、松江方言、出雲方言、等々ヒットしますので、(西)日本各地で使われる日本の代表的方言には違いありません、 おちょくる といえば大阪方言というよりむしろ準公用語、飛騨方言としては外来語とも言えます。 がしかし、戦前から、あるいは昭和時代に、飛騨地域で ちょける が使われていたでしょうか? 私は昭和の時代に両親、祖父母、親戚などから強烈飛騨方言シャワーを浴びせられて生まれ育った人間ですし、今も高山市内に親戚、友人などがおりますが、 故郷を後にした十八の年まで、否、今も時々は帰郷し、語らい、また折節、電話をする時も、実は今だかつて ちょける という言葉を聞いた事がありません。

    当サイトに数十の飛騨方言辞書情報を掲載しました。あららっ、おしゃるの棲み家>山猿の飛騨方言>"飛騨ことば"さんの中に ちょける は登録されていました。 がしかし辞書編集者"飛騨ことば"さんが飛騨のどの地域の方言として収録しておみえなのか、残念ながらうかがい知ることが出来ません。 もうひとつ、飛騨方言講座(飛騨の山猿大王のページ(横浜のざいごさ) さんの辞書にも ちょける が収録されています。 この筆者は古川出身であると公表しておみえです。あるいは確かに古川界隈では ちょける が(今も)話されているという事なのでしょう。 ただし他の飛騨方言辞書には ちょける が掲載されていません。多数決の論理としては ちょける は飛騨の代表的方言ではないと私は確信します。

    あるいは同上盆おどりの主催者は、実は古川出身で飛騨市の飛騨方言・マイナー飛騨方言を高山弁も包括するメジャー飛騨方言にしようとされたのでしょうか。 また若しかしたら、ちょける という言葉は面白いという事で、どちらかというとこの他国の方言が最近いつしか飛騨の若者に取り入れられ、 ついには飛騨国の方言となりつつあるという事でしょうか。 と、いうことで ちょける を話し始めた、飛騨の(若い世代の)方の やくとあくれる 精神に乾杯!  ( 大西佐七 2005.2.2 )
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