大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム方言学< |
飛騨方言名詞・好きやお |
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私:今日の討論を始める前に当サイトポリシーについて簡単に一言。個人のネット発信にハッと気づかされて、飛騨方言の理解が深まる事があり、どうしても書きたくなる事があるのだが、情報を抽象化してご紹介し、決して url は紹介しません。メールでのご質問は大歓迎。ご質問に関して実名を語られる方には私は実名を明かしている。 君:今日のお話はなんだかこわい話かしら? 私:こわい、というのではなくて・・ sensitive issue なんでだ。前置きはさておき、先ほど「すきやお!」と書かれている飛騨方言ブログを発見した。 君:それは飛騨の若者の新しい言い方でしょうね。 私:ふふふ、山田敏弘先生の、みんなで使おっけ岐阜の言葉、まつお出版、に岐阜市の方言として記載がある。昔からの岐阜市の方言だね。 君:なあんだ、岐阜市の方言が飛騨に伝播したという事ね。 私:ええ、間違いありませんが、でも何時の時代からだろうか。私は今まで、この言葉を一度も聞いた事は無い。またブログ情報も今日、初めてだ。すきやお!(=飛騨方言)、の記事に、一瞬だが、誤植かな、と思ったんだ。ブログを発信される方ですからかってな想像ながら二十歳前後の方でしょう。かってな想像は続くが、生まれ育った土地の言葉だから方言。この方が幼稚園から小学校時代には既に、すきやお、と言う言葉が飛騨にはあったのだろうね。だから岐阜市あたりから高山市あたりに、すきやお、が伝播したのは今から十五年前あたりの事だろうか。 君:あなたも想像で物事をお書きなさる事が好きね。 私:誉め殺しとも、皮肉とも。ありがとう。 君:ほほほ、まだあるんでしょ、想像の続きが。 私:勿論、では。▼ブログだから読まれるためにある。よく読ませていただいた。好きだよ、という意味で、すきやお、とお書きになった事は間違いない。となれば、すきやよ>すきやお、の音韻変化による新飛騨方言か、飛騨の若者言葉か、と直感した。▼すかさず、ヤ行の子音の脱落についてストーリィを書いて一つの文章にした。すぐアップロードしよう、と思った。▼が、待てよやはり手元の資料くらいは押えておかなきゃ、と書斎に寄った。▼みんなで使おっけ岐阜の言葉、をみたら何と(ぎゃふん)岐阜市の言葉。▼結局は十五分のロスだったが、お蔭様で全国の皆様を前に佐七は恥をかかずに済んだ。▼今、こうやって、すきやお!(=飛騨方言)、を書き直してこんどこそとアップロードしてしまった。 君:ほほほ、楽しそうですね。そういうドタバタ劇は私も好き。私の想像では言葉の伝搬ではなく、その方、若しかして岐阜市から高山市に引っ越しなさったのかもしれないわ。 |
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