大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 文法

飛騨方言形容詞・ええ

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日本史にも記載されている、ええじゃないか、という日本語ですが、勿論、共通語つまり現代語ともいえましょう。 いいかげんという意味で、ええかげん、などという言葉も(少なくとも筆者は)日常会話でよく使用しますが、多くの国語辞典に記載はありません。

飛騨方言では、よい、という意味で、ええ、という事がしばしばですが、方言といえば方言でしょうか。 飛騨方言における活用は以下の通りです。
基本形 ええ
語幹  不定(え、よ)
未然  えかろ えがろ よかろ 例 そりゃえがろう ( それはよかろう )
連用  よく、えがっ よかっ 例 合格したんが!ほんとにえがったな!
終止  ええ 例 こりゃええわ、ぴったしや。 ( = ぴったりだ)
連体  ええ 例 ええあんばい、 ええ湯やな 
仮定  えげりゃ よけりゃ 
     例 自分だげえげりゃ、って考えぁだしかんぞ。
       ( 自分だけよければという考えはだめだ。 )
筆者なりに推察しますに、全国で使用されている用法、いわば日本語といってもよい用法ではないでしょうか。 テレビ番組に突然出てきた台詞であっても、国民の皆様どなたもすぐにご理解くださる飛騨方言・ええ、ではないかと考えます。

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