大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 音声学 |
韻律 prosody |
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私:韻律といっても厳密な定義があるわけではないが、音声の長短、アクセント、プロミネンス、子音・母音の一定の配列のしかたなどで表す音楽的な調子、その他には、音数によって表す芸術たる俳句・和歌、朗読詩など、諸々の総称。 君:何を言いたいのか、さっぱりわからないわよ。 私:こんな定義はどうかな。聞いて気持ち良く話して気持ち良い言葉の響き。韻律の逆が棒読みに代表される無機質な言語。 君:ええ、なんとなくわかるわね。 私:つまりは言葉が生き生きとして伝わるのは言葉に韻律があるから。韻律の構成要素には冒頭で述べた各種の因子がある。 君:日本語には日本語の読み書きがあり、英語も然り、つまり各国の言語は各々が独自の韻律体系を持っているのね。 私:その通り。言語は多いが、韻律の無い言語は無い。各国の言語には長い歴史があり、それぞれが完成された美しさを持つ。 君:でも、日本人がスラスラと英語を英米人のように優雅に話せるようなるのは大変な事よ。 私:外国人の片言日本語が奇異に感ぜられるのも同じ理屈だね。プロソディ(prosody・韻律)に書いたとおりだが、右大脳半球がプロソディの座だね。左大脳半球は文法脳・論理脳にて、右大脳半球は情緒脳・感情脳と割り切って考えられなくもない。 君:韻律こそ音韻学の命題そのものであって、ここ音声学の場で取り上げる事ではないんじゃないの? 私:いや、書き言葉は音韻学で行け・話し言葉は音声学で行け、これが原則。読み上げソフトは今までは棒読みのものが多かったが、AIでの読み上げは自然の言語に近く完成度は高い。 君:音声学も捨てたものじゃないわね。 ほほほ |
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