最近ですが、故郷の両親と電話などしている際に気になってしかたがないのですが、
書くときゃ(=書く時は)、という言葉は明らかに
飛騨弁フォーラム書ぐどぎゃ誤字にきをつけよ。
などとと訛っています。やはり、飛騨方言では、二拍動詞・〜く、のうち、相当数が濁音により訛っているのでしょう。
内省して思いつくままに書き出してみました。内省ですので異論があるものやと覚悟しつつ、世界に向けて発信します。
ひとつの法則としては、ひとつの読みに対して、どの漢字が当てはまるにせよ、
全て訛るか、あるいは全て訛らない、という悉無律(しつむりつ、 all or nothing )の規則が
あるようです。
○ = 〜ぐ、に訛る動詞。× = 〜 ぐ、に訛らない動詞。
あく・○開く ○飽く ○明く ○空く
いく・○行く ○往く ○逝く
うく・○浮く ○憂く
おく・○置く ○措く
かく・○書く ○欠く ○描く ○掻く
きく・×聞く ×聴く ×利く ×効く
こく・往生○こく
さく・○咲く ○裂く ○割く
しく・×敷く
すく・×空く ×好く ×透く ×梳く ×鋤く
せく・○咳く ○急く
たく・○炊く ○焚く
つく・○付く ○着く ○就く ○突く ○衝く
○衝く ○憑く ○尽く ○点く
とく・○解く ○説く ○溶く
なく・○泣く ○鳴く ○啼く
のく・×退く
はく・○履く ○吐く ○掃く
ふく・×吹く ×拭く ×噴く ×葺く
まく・○巻く ○撒く ○蒔く
むく・○剥く ○向く
やく・○焼く ○妬く
ゆく・×行く ×逝く ×往く
わく・○沸く ○湧く ○涌く