大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

気づかない共通語

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私:今日は少し不作。ところで、表題については、ここ
君:要は単に勉強不足からくる現象、心理学と何の関係があるのかしら。
私:最近は盛んに過去の記事を見直している。稚拙な文章という以前に、ついに気づかない共通語を発見。かんらん。直ちに削除した。
君:かんらん、って。
私:甘藍。キャベツの事。
君:簡単に説明してね。
私:キャベツは江戸時代に輸入された観葉植物。誰がお考えになったのか、甘藍という和製の漢語の雅号が与えられた。従って、かんらん、は死語に近いが、現在ですら各地に残る言葉だとしても実は共通語。全国共通方言ではない。左七の辞書に、かんらん(キャベツ)、を記載したのは当サイト発足当初。資料も何もなく内省だけがツールだった。
君:では、ここでは方言のお話でお願いね。ほほほ
私:東北地方では、かいべつ、というのが有名な話だね。手元の資料、八坂書房・日本植物方言集成、に詳しいが。
君:面白いのもあるでしょ。
私:キャベツから発生した言葉だね。奈良では、ちゃいべつ。熊本では、きゃべつな、とか。
君:かんらんから発生した言葉もあるのね。
私:ああ、勿論。京都は、かんらんたまな。新潟は、かんろー。
君:他の系統は?
私:カンランでもなく、キャベツでもなく、たま・まり、から来た方言が多い。たまな、とか、まりな、とか。
君:確かに今日の記事は迫力が無いわね。
私:実は、気づかない共通語に引き続き、気づかない方言を危うく仕出かすところだった。そう言えば飛騨では、かいべつ、と言うんだったかな、と思い立ち調べ始めたら、出てくるのは東北の資料ばかり。ああ、妄想ってこういう事なのか、と改めて自己発見したんだよ。
君:当サイトをよく調べるとまだまだ妄想に基づく間違い記事が見つかりそうね。ほほほ

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