大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

なべなべ、そこぬけ

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そういえば、これでもよく遊んだなあと思い出しましたので、書いてみる気持ちになりました。ただ、何となく思い出したので何となく書いてみようと思ったのではありません。ネット検索をして実は飛び上がるほどびっくりしたのです。あれこれ検索してみましたが、すべて
なべなべ、そ(っ)こぬけ
そこがぬけたら帰りましょう
と紹介してあるではありませんか。私が幼い頃、村の子供たちと遊び歌った歌詞は
なべなべ、そこぬけなべ
そこがぬけたら帰りましょう
でした。勿論ですが、私だけがそのように歌ったわけではありません。大西の村では誰もがそのように歌っていたのです。表記は上記の通りですが 発音は
なーべーなーべー、そこぬけなーべー
そーこがぬけたら、かえりましょーー
となります。さて考察ですが、鍋の底を抜けとは聞き捨てならない言葉です。昔の人は物を大切に使いました。鍋とて貴重品、それをわざと抜いたのでは子供のいたずらでは済まされなくなります。つまりは上記飛騨弁わらべ歌は長期使用に耐えかねて底が抜けた鍋という意味です。子供にはしつけが肝要です。鍋の底を抜け、と歌うわらべに佐七から一言、
だばえた、ばちあたりな事いうとだしかんさ。物は大事に。

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