可児市広眺ヶ丘から瀬田へと下る坂道「瀬田坂」の中腹に
存在する通称「防空壕」。昼こそは、なんの変哲も無い道なのだが
夜になると、暗くて人通りの少ない気味悪い道と変貌する。
この洞窟がいっそうその雰囲気をかもし出しているのは間違いない。
この不気味な、そして不思議な洞窟の全容解明に
管理人ノエルが単独で潜入調査する!!

小さい頃から「この洞窟はどこまで続いているのだろう」といつも不思議に思っていたものだが、未知との恐怖と、技術の無さに入れずにいた。そんな自分も気付けば大人。すべてのハードルをクリアし実現が容易となっていた。感じとしては、小さい頃「大きくなったらミカンの缶詰をひとりで全部食べてやる〜」という感じに似ている。(←微妙) 装備は、長靴、懐中電灯×3コ、デジカメ、携帯、500mlペットボトル、せんべい(非常食のつもり)である。何しろ一人で潜入するわけなので、万が一中で何かあった場合、お母さんに迎えに来てもらうことはおろか、携帯
の電波すら届かず、意味不明な遭難で、死を迎えることとなる。それだけは避けたいため、最低限の光と、食べ物は確保しなくてはいけないと考えた。車を坂道の邪魔にならないところに停めて、入り口に向かう。そこはいつもどおり、ひっそりとたたずんでいた。最初は夜に潜入を企画していたのだが、今考えると、もうアホかと。馬鹿かと。昼でも恐怖を感じ、わくわく感と、恐怖感がほどよく混ざり合っている。おそらく、カメラ初公開となるであろう。君たちもこの全容解明の瞬間の目撃者となる!
ちょっと中に入って振り返ってみた。水が溜まっていて、一歩一歩進むたびに微妙に響く。水と幽霊は相性がいいと聞いたことがあるので、いっそ恐怖感が強まる。それに湿ったというか、埃っぽい匂いがちょっと気味悪い。この洞窟の形状から見てやはり、人為的に作られたものだと考えるべきだ。別に根拠はないが、なんとなく人間の力で切り開いたような痕跡がある。ということは、やはり防空壕なのだろうか?調べる価値はありそうだが、そんなつもりはない。
ちょっと下を見てみる。水は足首ほどだろうか、といってもゴミがひどい。が、昔からある洞窟だ。どんなお宝が眠っているか分からない。画面中央の花瓶のようなものなんて、古くて高そうではないか。中島誠之助が同行していれば鑑定してもらうのだが今回は残念ながら彼はいない。ゴミと同じぐらい気になるのが、下の泥だ。歩くたびに砂埃が立つので足元が見えずゴミや、石を踏んで時々バランスを崩す。また、泥にはまり長靴を取られて、靴下での一歩も絶対に避けたい。靴下が濡れて戦意喪失程度なら問題ないが陶器の破片なども多く出血は間逃れないだろうから
慎重にに足を進める。しばらく進むと、不気味なポールが目に入る。それよりも気になるのが、写真手前のスリッパだ。おそらく、中部中学校の男子用の上履きスリッパと思われる。どうしてここに?推測するに、昔流行ったむかつく奴の「上履き隠し」だろう。こんなところに隠すということは相当ムカついていたと思われる。しかし、ここまで手で運んできたとは思えない。おそらく、水切りのように投げ、水を跳ねてここまで来たと思われる。これほどの強肩ぶりを他の事に生かせなかったのだろうか?悔やまれて仕方なら
ない。(つまらんスリッパネタは置いて・・・)ここからは陸路に入る。この錆びたポールと、黒いゴムのヒモは、迷わないための目印として利用したのだろうか?そこまで奥深いということなのだろうか?依然とと先は見えない。進む勇気も大切だが、引き返す勇気もそれ以上に要求されるのだ。ちなみに、この黒いゴムヒモは地中に埋まってしまっている。土砂崩れでも発生したのだろうか?すくなくとも、このポールが立てられてから、その上に土砂が被せられたのは確かなようだ。
さらに進むと、奥で左にカーブしているようだ。この写真で分かるように先ほどの黒いゴムひもが出てきて左にカーブしている。やはり、先人たちの道しるべだ。あ、・・・今気付いたが、オーブ発見!オーブってのが写真に写るとそこは霊がいるとか聞いたことがあるがおそらく埃だ。霊ではないと思う。
左に曲がる前に振り返ってみる。向こうの方にぽつんと外の明かりが見える。大体30mちょっとあるだろうか?この暗闇の中では感覚が麻痺してよく分からない。お分かりになるだろうが、写真のとおり明るいと思ってはいけない。これはフラッシュの瞬間のみ明るいだけだって実際は、懐中電灯の明かりがポテンと一箇所照らすだけだ。これで、地上の明かりともサヨナラだ。いよいよ、奥深く核心に迫る!!


瀬田2