大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 文法

飛騨方言における終助詞・なあ

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別稿・飛騨方言における助詞・な、 及び飛騨方言における間投助詞・なあ に付随して、終助詞・な、もやはり長音になる事を記載します。

共通語においては終助詞・な、は男性言葉、 ましてやそれが長音になるとなお更の事でしょう。 女性の口調は、ね、及びその長音が一般的でしょう。 がしかし飛騨方言では老若男女とも終助詞・な、の長音を 用います。
   共通語   飛騨方言
男性 そうだな  そうやな
   そうだなあ そうやなあ
         そうやぞなあ
女性 そうよね  そうやな
   そうよねえ そうやなあ
         そうやぜなあ
〜ぞなあ、が男性言葉で、〜ぜなあ、が女性言葉である事を 一種、奇異に感ずる方もおみえでしょう、 事実、男性が女性らしく、〜ぜなあ、と言っても、また 老婆が女性言葉を捨てて、〜ぞなあ、と言っても飛騨方言の センスに合います。 事実といえば、若い世代は"〜ぜなあ、〜ぞなあ" はほとんど用いないでしょう。 そこはそれ、お国訛りです。 女子・子供でもつい、"〜なあ。"と言ってしまうのが飛騨方言というわけです。
まとめ
 飛騨方言では女子、子供も男言葉の終助詞・"〜なあ。"を用いる。
 そうだな(あ)、そうよね(あ)、は飛騨方言ではない。

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