飛騨方言は純東京式アクセント(以下NHK式)ですが、
カ変動詞の未然形は異なっているようです。
NHK式 飛騨方言
未然 こない こない
▼○○ ○▼○
こん
▼○
連用 きて きて
○▼ ○▼
終止 くる くる
▼○ ▼○
連体 くる くる
▼○ ▼○
仮定 くれば こや
▼○○ ▼○
命令 こい こい
▼○ ▼○
飛騨人の多くが、やはり未然形は、こない○▼○、と発音するのでは
ないでしょうか。▼○○のニュアンスは少しアクセントの異なったきざな言い方、
という所でしょうね。もっと沢山の文章で内省してみましょう。
こなかった
NHK▼○○○○
飛騨 ○●▼○○
こなければ
NHK▼○○○○
飛騨 ○●▼○○
こないそうだ
NHK▼○○○○○
飛騨 ○●▼○○○
こなくてわねえ
NHK▼○○○○○○
飛騨 ○●▼○○○○
内省実験としてはこれ位で十分でしょう。
蛇足にはなりますが、飛騨方言ではサ変動詞も未然形アクセントがNHKとは
異なるようです。
サ変動詞せる、のアクセントをご参考までに。
つまり、飛騨方言においては東京式アクセント内輪系なるも、
動詞一般に未然形アクセントがおかしいのが特徴であろう、
と筆者自身が気付いて興味を持ち始めたばかりで、
知識は甚だ未整理です。
もっと整理して来な=○●ければ=▼○○。