大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

飛騨地名考・じょうろ、ちゅうろ、げろ

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どなたも見知らぬ地方を旅行して思わぬ地名にニンマリとした事が ありましょう。 さて、私は大学生時代は名古屋と地元の行き来は十円惜しさに 国鉄高山線の鈍行を利用していました。 別稿・泣けてまう言葉単線をご参考までに。 いつぞや下呂を過ぎて上呂(じょうろ)に汽車が停車すると、 乗り合わせた向かいの方が私におっしゃるに、 下呂は有名だが上呂もあるとは参った、と。 私がすかさず、実は中呂(ちゅうろ)もあり一つ前の駅・禅昌寺が そうです、と答えると更に感激しておみえでした。

さて、ネット情報 http://www.jtb.co.jp/kokunai/onsen/gero 下呂の由来 を信ずる限りは古代から、上呂・中呂・下呂の名前があったのであろうし、 また三者共にかみ・なか・しもの留まり駅、が語源なのでしょうね。 下の留駅が下呂になった事に引きずられて上留・中留という言葉を経て 上呂・中呂になったという事でしょうか。 有り得ない話でもなさそうですね。 因みに上呂は萩原の少し川上、中呂は少し川下です。 つまり上流から下流へ上呂、中呂、下呂は等間隔位地です。

ひとつ気になる点があります。 〜呂は一般的には川に因んだ名前であると言う事です。 川の流れる音がとどろく場所を、とどろき(轟、等々力)、とどろ(土々呂) といい全国の地名になっています。 川の流れる音が騒ましい事から上呂、中呂、下呂と 考えられなくないでしょうか。
おまけ
上記の汽車の旅の続きですが、暫くすると今度は国鉄渚駅(高山市久々野町)です。 例の旅の友は、断崖絶壁にへばりつくような小さな村の小さな駅の 名前が海に因んでですか、と再びビックリされました。 しゃみしゃっきり。

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