べんこくさい(弁口くさい)は飛騨方言形容詞ですが、加賀、能登地方、特に輪島、でも使われており、
かなり広範囲の方言です。
べんこくさい、は、口が達者な、あるいは弁舌がたつ、というよい意味にも、あるいは、
口の利き方が生意気だ、こまっしゃくれている、などの悪い意味にも用いられます。
意外なことですが、弁口、べんこうは現代語の国語辞典にもあり、実は
くちの聞き方、ないし、口先の巧みな事を示します。
死語には近いのかもしれません。従ってべんこうくさい、といえば厳密には共通語なのでしょう。
これが訛ってべんこくさい、となれば方言の資格はあります。
べんこ、の単語そのものもも飛騨方言といえます。また、べんこな(=口生意気な)、という用法もあります。
べんこい、という飛騨方言形容詞もありますが、べんこくさい、と同意です。
また弁口は実は医学用語でもあり、べんこうな話に詳述しています。
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