新聞に飛騨トンネルの開通が間近いと書いてありました。
とうとう貫通したらしく、開通まで後は秒読みの段階、
これで高山と北陸がぐっと身近になるようです。
山又山の天生(あもう)峠をくり貫く大工事で、国内二番目の
長さのトンネルができるそうな。
そして、天生峠といえば泉鏡花・高野聖。
先ほどネット記事をざあっと数十読んで、実は
佐七の心は重くなるばかりです。
方言サイトに政治経済の話題は本来そぐわないことは
十も承知ですが、雨後のたけのこのごとく出てくる飛騨トンネル開通記事、
そして異口同音に泉鏡花の高野聖。やめてくださいな。
経済の問題を明治の文豪とはいえ、怪奇小説を
持ち出して脚色する事は恣意的と思われてもしかたありません。
ここは一つ猪瀬直樹さんにご登場願いましょう。
トンネルひとつ掘ってなんぼのものですか。
筆者は飛騨に生まれ育ち心底、飛騨を愛する人間ですが、
飛騨に日本で二番目に長いトンネルが出来て
なんとなくうれしくなるような佐七ではありません。
飛騨と北陸との流通ですが、
一日の交通量は、短縮される時間は、
その経済価値は、建設費用は、その償還は、
等々、具体的な数字をお書きいただきたいものです。
国民の皆様へ、特にオンブズマンの方々へ、
これらネット公開記事はプリントアウトして
どこのサイトが何時どんな情報を出したかとっておきましょう。
それでも小説・高野聖の部分はプリントアウト
しなくてもよろしい。問題の本質と全く関係が
ないのですから。
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