共通語ではひなたといえば、日向ぼっこでポカポカ日の当たる縁側あたりの意味でしょうが、 飛騨方言では、日向(ぼっこ)の意味以外に、 火のまわり、より具体的には、囲炉裏のまわり、あるいは囲炉裏そのものを示します。 飛騨方言では火なたと漢字まじり表記できましょう。 実は新潟県栃尾市方言にも囲炉裏の意味の火なたがあります。 あるいは、飛騨方言・火なたとは薪が燃える火そのもの(例文、ああ火なたはあったけえなあ。)、 またはその火の燃えている側・方向(例文、体が冷えてまっとりゃ急いで火なたへいけよ。)を示すのかも知れません。 火なたの横座・かか座考にいろりについての追加記事があります。