ずつない、は古語形容詞・ずつなし(術無し)、ずちなし、に由来する方言です。
各地の方言としてネット発信があります。
ずつなし、の意味は なすすべ(術)がない、苦しい、つらい、無益だ、処置なしだ、困った、困る、です。
方言・ずつないは各地とも古語・ずつなしと同意です。
また、ずつなし、は共通語・せつない、になった次第で、ずつない、は、せつない、と訳してもよいと思います。
一方、ずつない、の意味は 気分が滅入る、せつない、という原義が拡大し、
肉体的に苦しい場合にも使われる地方が多いようです。
また、ずつなし、の同意語に、古語形容詞・せんなし(詮なし、術なし)があります。
つまりは、全国をずつない地方、せんない地方、せつない地方の三色に色分けする事が可能です。
実際には両方使用する地方もありましょう、飛騨では両方が使用されるようです。
2005.3.9 追加寄稿 ずつない名古屋、てきない富山、ずつなくもてきない飛騨
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