飛騨方言・だばえた、ですが、くだらない、つまらない、という意味の言い回しです。 同様の意味で東濃(中津川)から発信がありますので、俚言ではないようです。 国語辞典、古語辞典に、同語がなく語源は不明といわざるを得ませんが、 だば(駄馬)のような状態の、という意味で生まれた言葉ではないかと考えます。 あるいは飛騨方言・だばえた、は、だばえる、という飛騨方言動詞の活用であろうと考えられます。 飛騨地方はかつては大変な馬の産地で馬市が戦前までは良く開かれ、 また使役に戦後も暫らくは馬が活躍したものでした。 力がありますので、馬車に沢山の荷物、あるいは木材などを載せ、馬を曳く、 馬車曳きという職業に携わる人も多かったのですが、やがて陸上運送はトラックに取って代わられ、 馬も馬車曳きもいなくなったが、方言だけが生き延びているという次第です。