大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

たちまいの話

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飛騨方言・たちまいですが、むねあげ(棟上)の事を言います。簡単に説明しますと、 家屋を新築するのに、いしばかち(=基礎工事)が終了した時点で、たった一日で大勢の人が寄ってたかって 柱を全部建てて、屋根も全部、瓦で葺いてしまう事、スケルトンハウスが、ハイ出来上がり という建築工程の事です。国語辞典に標準語・建前という字で説明があります。 本音と建前とよく言いますので、建前には表向きの方針という意味と、 実は、棟上という意味と、二つの意味があるのです。

建前を東総地域方言・野栄(のさか)町では、たでまえ、と紹介してありました。 たちまいは、飛騨方言と阿波方言の共通方言でした。棟上の意味のたてまえが共通語としては死語に近い という事でたてまえ(=棟上)を方言として紹介してお見えのサイトは相当数になるようです。 "たてまえ"+"方言"で二千件弱ヒットするのですが、ただしかし、この中にはまた相当数の "たてまえ(=表向きの方針)"+"方言"の情報が混入しており、頻度の解析は困難です。

村の男がボランティアで全員参加の大行事のため、定例の会合などで日取りが決められます。 普通は日祝があてがわれるため、当日は朝から子供も大人の邪魔にならないように一日、 高見の見物としゃれ込む楽しい日で、みるみる家が出来上がり、作業が終了する夕刻には 同所で酒宴となり、子供たちも数々のご馳走をいただく事が出来ます。

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