大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

てむずり・飛騨方言

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てむずり、という名詞は、飛騨地方のサイト以外からの発信が皆無に近く、飛騨俚言ではないかと考えられます。 意味は、手でもてあそぶ事、手でもてあそぶ行為、という事です。 てむずり、を動詞の活用・連体形、と考えると、てむずる、という飛騨俚言動詞があってもよさそうなものですが、 実際には存在しないと思います。 あるいは、言葉の遊びとして、てむずりをする、という意味で、てむずる、という 動詞を造語しても、飛騨方言のセンスに合致しますが、現実には、てむずる、ということばは話されていないと思います。

てむずり、は、やはり手を用いてこちょこちょ遊んでいる場合に用いられる事が多く、携帯でパチパチとメールをしている事 などは、飛騨方言ではまさに、携帯を"てむずり"にしている、といいます。

意味が敷衍して、例文ですが、"女をてむずりにして、あいつぁなんてやっちゃ。 (=女性をもてあそぶなんて、あの男はなんて奴なんだ。)"、といいます。 蛇足ながら日葡辞書にあります senzuri も、飛騨方言では、てむずり、といえましょう。
参考 飛騨方言・てむずり、の語源に関する一考察

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