通路のように細い土間のことを指します。
推察ですが、どじ(土路)という原語があって、これが、どうじ、と訛ったのではないかと思います。
あるいは熊本県高千穂町の方言に、どじ(=地面)があるようです。これは文字通り、土地、がなまったのでしょうか。
あるいは飛騨方言は、通し、が訛ったものでしょうか。
ところで数畳あるいは、一部屋分もあるおおきな玄関の事を土間、といいます。
共通語でもあり飛騨方言でもある土間、については説明は不要でしょう。
どうじ、はお勝手口から家の内部に至る、あるいは家の内部を通り過ぎて、
裏庭などに通ずる細い通路で、通常は床は土がむき出しです。
つまり、靴を脱がなくても済む外からの延長の生活空間です。
私の家では、お勝手口から台所の床の半分を経て、その奥にある、
つぼ、と呼ばれる食料庫までの
長いどうじがあり、私の掃除区域でした。
土間などは、自転車などを置くのが普通ですが、どうじ、は細い通路である以上、
あまり物品は置きません。
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