大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

鳥屋・飛騨方言

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かつて飛騨地方では鳥ハンターという生業があったようですが、 猟銃ではなく、仕掛けで捕らえたのでしょうね。 古語辞典に、鳥屋(とや)、がありますが猟師が山で寝泊りした 小屋を示します。

この言葉がかつての飛騨方言であった事の 証左がひとつあります。 鳥屋峠(とやとうげ)と言う地名です。 ひとつは朝日村、 ひとつは東白川村にあり、 南飛騨から北美濃地方にかけて、かつては猟が あったのでしょう。 江戸時代の事でしょうか。

現代語としては歌舞伎辞典に、鳥屋(とや)、 があります。花道へ通ずる小さい控え室を 示します。アクセントが気になりますが、 東京式で平板になります。 とり○●+や▼、が詰まって一拍抜けると、 とや○●、です。

語頭の鳥という文字を、と、と呼ぶ言葉は、 鳥立ち(とだち・古語、鳥が巣立つ事)、と地名・鳥羽、 が挙げられましょう。鳥羽については、 京阪式アクセントですから、とりは●▼○、 が詰まって、とば▼○、となったのでしょうね。
鶏ちゃん、の里・加子母村yasuemon 様から、加子母は鶏ちゃん料理以外に、 古来から鳥屋での猟が盛んであった土地柄です、 不思議な事に加子母以南には鳥料理がありません、 とのメールをいただきました。

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