飛騨方言の随筆に英語の表題で何とも早、申し訳ないのですが。
お猿のボボ君、という表題です。つまりボボという名前のお猿さんのお話です。
ほうっと思われた方はクリックしてみてください。
Bobo the Monkey
実は飛騨方言で赤ちゃんの事を、ぼぼ、と言いますがどうしてもその語源を
知りたくて、ネット検索をしていて拾った情報です。飛騨の民芸品・さるぼぼ、を
ご存知の方には改めて説明の必要はないですね。
さて、ぼぼ、の語源は不肖佐七辞書の
ぼぼに記載した通りですが、語学的には、おぼこ、などと
同根の言葉のようです。がしかし、おぼこの三文字のうち、最初の一文字は敬称を意味し、
最後の一文字は女子を示すのでしょう、つまり、敬称の接頭語+赤ちゃん+女子、という事で、
実は、おぼこ、は赤ん坊という意味である事をただ単に言い換えただけ、
ぼぼ、の語源を考える上で役立つ情報とは言えませんでしょう。なるほどね。
古語辞典になく、共通方言でもなさそうで、俚言かも知れない、何とも早、歯がゆいばかりですが、
実は私は昨日から純英語版の飛騨方言サイトも書き始めており、何かと英語で物事を
考えるようになってしまっています。
だからと言う事ではないのですが、いきなり結論を書きます。
つまり飛騨方言で赤ちゃんをぼぼ、というのは喃語(なんご)からの連想でしょう。
実はぼぼの事を英語では baby ベイビーという、がしかし英語の古語辞典に
よれば baby の古語は babe ベーブ、のようですね。
知識の切り売りになりますが ウェルシュ語で baban、アルバニア語で bebe、
ドイツ中部高地語で babe、リトアニア語で boba 等々世界各地で同じような発音の語が
赤ちゃんの意味で用いられているのです。そして飛騨方言では、ぼぼ bobo。
つまりは赤ちゃんが意味なく、ばあばあ、ぶうぶう、ぼうぼう、いう言葉(=喃語(なんご))を世界各国の
民族が赤ちゃんそのものを示す言葉として言語表現した結果であろうというのが筆者の推察です。
ですから、日本語指定をはずして広く世界のネット情報で、
赤ちゃん (baby)、喃語(baby babble)、及び bobo
をキーワードに検索していたところ、冒頭のお猿のボボ君のネット情報に当たり、
思わず歓声を上げてしまった佐七なのでした。しゃみしゃっきり
|