大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

飛騨方言四段動詞・かう、の語源に関する一考察

戻る

不肖・佐七辞書にワ行四段動詞・かうを 記載しています。 語源ですが、古語のカ行四段動詞・かく(掛く、懸く、架く)、に由来するのでしょうか。 意味としては、間に渡す・掛け渡す・ひっかける・かぶせる・ふさぐ、 などの記載が辞典にあります。

一方、古語辞典にはラ行四段動詞・かける(駆ける、翔る)、 の記載があります。活用は、ら・り・る・る・れ・れ。 鍵などをかける、という意味の動詞ではありません。

つまりは、現代語共通語の下一段動詞・掛ける、及び、 飛騨方言の古語のワ行四段動詞・かう、の語源は共に 古語のカ行四段動詞・かく、にあるのでしょう。

ところが実は以上が前置きで佐七節を例によって少し。 つまりは上記の前置きは月並みすぎる記載ですものね。

突拍子の無い話ですが、 筆者は飛騨方言ワ行四段動詞・かう、の語源は 若しや、古語のハ行四段動詞・かふ(交ふ)、ではないか と(これも洒落のつもり)フト考えるのです。かふ(交ふ)、の意味は交差させる、 すれ違うようにさせる、という意味で、支柱・鍵などをする、 という意味とあっています。

つまりは、飛騨方言ワ行四段動詞・かう、は若しやハ行転呼音 なのでしょうか。 となれば飛騨方言というのは万葉方言なのでしょうねえ。 鎌倉時代に坂東方言の影響を受けて促音便が入ったのかも。 しゃみしゃっきり。

ページ先頭に戻る