大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

飛騨方言・まちょう、の音韻変化

戻る

不肖佐七辞書・まちょうの 通りですが、語源は不明です。 別稿・飛騨方言・まちょう、と日葡辞書・物類称呼 に語源は、まてなり、の可能性がある事を記載しました。 つまりは
体言・まて(全手) --> まてなり(形動、也)
まてなり --> まてなやうな
まてなやうな --> まてやうな
まてやうな --> まちょうな (ウ音便、延言)
まちょうな(形動、也) --> 体言・まちょう
体言・まちょう --> まちょうや(形動、や)
という語変化があり、終には、まて、が、まちょう、 に置き換わったのではと筆者なりに推察します。

あれこれ問題が無いわけではありません。 いかやう(如何様、竹取)、はどうでしょうか。 一千年後の現在も、いかよう、です。 そんな語彙は飛騨方言には無かったに違いない、 とはぶっきら棒すぎます。 もっとも、飛騨方言では、どんねもない(=どんなにも無い、どれほども無い) と言うのが普通です。

ページ先頭に戻る