大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
まむしぐさ飛騨方言 |
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私:マムシグサ蝮草はサトイモ科テンナンショウ属の多年草。学名は Arisaema serratum。英名は
Jack in the pulpit。本州、四国、九州の陰湿な林内に分布する。異名としては、まむしそう、へびのだいはち。季語は春。飛騨方言は、へんべのだいはち。 wiki ![]() 君:マムシグサの名前の由来は? 私:球茎は平たい円形で地下にあり、偽茎は葉柄下部の2つの葉鞘部分が重なってできたもので、紫褐色のまだらな模様がある。名称は、偽茎の模様がマムシに似ていると考えられたことにちなむ。 君:なるほどね。でも有毒植物のようね。有毒という点でも同じだわ。 私:シュウ酸カルシウムの針状結晶、サポニン、コニインが含まれているようだ。マムシ毒の成分は、プロテアーゼ、ホスホリパーゼA2など、タンパク質酵素が主体。後者に対しては血清療法が有効。 君:異名の、へびのだいはち、の意味は何かしら。 私:日国でわかるのは漢字表記。蛇大八。方言情報しかない。つまり不明。 君:人名かしらね。ほほほ 私:いや、だいはち、そのものに方言学的には蛇の意味がある。つまり蛇大八は重畳語。意味を強めて、という意味だと思う。 君:なるほど。飛騨方言については? 私:以前に飛騨方言・へんべ、の古代音韻史学的考察を書いた。方言学といえば方言量。ざっと30で、そんなに多くない。蛇大八の音韻変化は、最大派閥だね。全国共通方言。蛇大八は、かつての中央語。方言周圏論的に各地の残っていると考えてよさそうだ。かつては根を薬用にしていた、という記載もあり、民俗学的な考察も必要かな。 君:それと心理学ね。マムシグサに近づくな、とか。ほほほ |
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