別稿に、せんならん、しんならん、についての一考察を書きました。
サ変動詞未然形・し+否定・ぬ、という接続が希少な表現である事を述べました。
話がくどくなりますが、その続きです。グーグルで一単語検索をただ今やってみました。
所要時間は数分です。
サ変動詞未然形・せ+否定・ぬ
せんといかん 60,300
せんとあかん 33,800
せんとだめ 577
せんとだしかん 5
サ変動詞未然形・し+否定・ぬ
しんといかん 480
しんとあかん 424
しんとだめ 162
しんとだしかん 0
どうですか、皆さん。サ変動詞未然形・し+否定・ぬ、という言い回しがやはり希少な表現である事が
実証されたと筆者なりに思います。
以上の言葉のお遊びから、あれこれと結論がまたまた導き出されます。
ひとつには、しんとだめ、というように言わば、方言部分+共通語部分、の言い方をする事が
結構あるという事です。また、せんとあかん、にして然り、共通語部分+関西方言部分、の言い方です。
また関西地方においても、せんとあかんのネット発信は、しんとあかんのそれの約八十倍でした。
従って関西地方でもほとんど、サ変動詞未然形・し+否定・ぬ、という言い回しは実は話されていないのでは、
と筆者なりに推察します。
さて飛騨方言の、せんとだしかん、という言い回しも極めて希少な表現です。実は上記五件のうちひとつは
筆者の過去記事でした。そして、しんとだしかん 、は今のところネット情報ゼロです。
いずれ検索ロボットが筆者が今書いている記事を拾い上げてくれるでしょう。そうすれば晴れて、
しんとだしかん 、はヒット数一個となります、つまりこの文章。
ところで以上が前置きです。これからが本題です。お話ししたいのはネット文字情報の収集についての
コツというものです。
ということで筆者が、せんならん、せんとだしかん、等々の言葉で検索して直ちに結論を出して
ネット発信できるのは、これらの句は字数が多くヒットすれば必ずその意味であると
確信できるからです。
これが若し非常に字数の少ない言葉の検索の場合、たとえば
せん、あるいは、しん、などで検索しても途端にお手上げ状態になるのです。
ちなみに、今検索してみたら、せん の検索結果は 約 5,150,000 件でした。
以下同様に、せんと は 約 812,000 件、しん は 約 2,850,000 件、しんと は 約 241,000 件でした。
つまりは、検索のやり方が拙いと、ありとあらゆる同音異義語に悩まされ、
結局は必要な情報は得られません。
これの解決方法として、検索キーワードの字数を一語、一語多くして検索すると、ある時点で同音異義語
はゼロとなり、ヒットした情報は全て欲しかった情報であったという、大変に幸せな
ネット検索になります。
あるいは、このように一単語検索になれたら and / or などで語を結んで次なるステップの検索に
向かわれたらよろしいでしょう。そしゃな。しゃみしゃっきり。
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