大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 接辞

方言接辞

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私:分担執筆の長所は分量の大きさ、弱点が内容の統一性。当サイトは分量が多くなったが、今まで気ままに書いてきたのでサイト構造がちぐはぐである事に気づき、構造を再構成の日々です。
君:方言接辞については既に幾つか記事を書いたのかしら。
私:いや、先ほど検索したらひとつだけだった。ほっとしている。いらみ(おはじき)に関連して、いらみこ、よらみこ、よらめこ。
君:そもそも方言接辞とは?
私:これは簡単でしょう。接辞には共通語の接辞とそうでない接辞がある。そうでない接辞とは全国で様々な言い方がなされる接辞。つまり方言接辞。単行本がひとつみつかった。方言研究年報第30巻(1987)方言接辞の研究/広島方言研究所(著)。
君:論文の具体例は?
私:例えば、大阪方言における否定接尾辞「-やん」の考察。同志社の学生さんだね。思い出すのは、「食べきれやんやん・ホントやんやん」三重方言。本格的な論文と言えば、富山・金沢方言に おける形容詞の副詞化接辞「ナト。ラト」と「ガニ」一方言に見られる文法化の事例一小西いずみ(東京都立大学)社会言語科学第7巻第1号2004年9月63-74頁
君:話がとりとめないわよ。
私:「〜方言に於ける〜接辞の研究」というお題目はすべて方言接辞がテーマと心得ておこう。
君:定義があるといいわね。
私:語の中心的要素に結びついて語形成にあずかる付属的方言要素、ってなところかいな。様の例は、飛騨さ、関西はん、鹿児島どん。
君:語基あるいは語幹に結びつく、でいいんじゃないの?
私:そこが問題。地雷を踏みたくないんだよ。その辺をぼかしちゃいました。書きたい事を書かせていただく。このサイトはエンタメ系、学問的価値はない。
君:飛騨では敬語・様、は「さ」になるのね。
私:そう。郵便屋さんは、ユービンヤサ。魚屋さんは、サカナヤサ。こやさ、ってわかるかな。
君:こや様?
私:ヒントは白袴。
君:ほほほ、わかったわ。こうや紺屋。つまり、染物屋さんね。
私:その通り。コーヤサマ転じて、こやさ。昔は、うーん、江戸時代、村々に一軒あった商売というわけだ。私の村に一軒、屋号が残っているんだよ。接辞の研究もまた楽し。
君:懐かしくも恋しや故郷、ほほほ、ところで関西はんは、これも様の転としてよさそうね。
私:その通り。寛永元年・仮名手本忠臣蔵十に出て来る「旦那はん」が最初らしい。文化文政以降、遊里の間に広く使われた。以上、東京堂出版・近世上方語辞典。
君:鹿児島どん、は殿で決まりね。
私:勿論、決まりだが、残念、資料が無い。でも、この程度なら国民の皆様はご納得くださるだろう。
君:辞書と言えば、左七君の手元には中央、江戸、上方しかないという意味ね。鹿児島出身のご友人もいないようね。ほほほ

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