大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 文法

飛騨方言第二人称・わり、と近隣県方言表現との対比検討

戻る

表題についてのネット情報とて言うは易く行なうは難し、 まとまった情報を提供してくれるサイトがなかなか みつからないのですが、十分ほど検索してみますと 断片情報が得られました。
  • 長野県開田村方言でわれ、どごいぎゃーつ?(=あなたはどこへ行きますか)
  • 富山方言で noritaku.hp.infoseek.co.jp/kotoba5.htm">あんにゃ(=あなた、おまえ)、
  • 富山方言で、わ・わあ(=あなた)(「学生」と「教官」の間、link expired)
  • 富山県魚津方言で uincnet.ne.jp/~yamamoto/">わりゃ(=お前は)、
  • 岐阜方言で www5.plala.or.jp/twinwood/frame%20dialect.htm">おまはん(=お前さん)
  • 岐阜県中津川市加子母方言で h4.dion.ne.jp/~yasuemon/hougen.htm">おし(=お前)
  • 岐阜県土岐市土岐津方言で homepage2.nifty.com/yurai/hougen2.htm">おまん(=お前)
  • 石川県小松市方言で soraharu.hp.infoseek.co.jp/hougen_frame.htm">わりゃ、われ
などの情報です。従いまして結論は
  1. 第二人称に、われ(わりぃ)、を用いるのは北陸方言・東海東山方言(愛知岐阜長野山梨静岡新潟)の特徴である。
  2. 飛騨方言における第二人称代名詞・わりぃ、の使用制限(2)文学史的考察 に記載する如く上代の、われ、を未だに使用する地方が少なからずある(小松市、開田村)。
  3. 一方、飛騨方言に同じく、わり・わりゃ、に音便変化しても、わら、に変化している地方は無く、 別稿・飛騨俚言第二人称代名詞・わりぃ、成立に関する佐七仮説 の証左と考える。
と言う事ですが何せ情報が少ないので結論は将来、変更する可能性は 無きにしも非ず、若しそうなら御免なさい。しゃみしゃっきり。

ところで著者のサイトポリシーとしてネット情報のみを得て どれだけの記事が書けるかという事を常に考えています。 当サイトは私自身の思考実験の場です。 言語、民俗学により興味をもたれた方は専門書、文献に あたられるとよいでしょう。そしゃ。

ページ先頭に戻る