大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
第一人称・わし |
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私:時々は忙しい事があり、日々の更新が出来ない事があります。Something new almost everyday だけはなんとか守りたいと思うのだけど。 君:今日は飛騨方言の第一人称は二拍というお話ね。わたし、の事を、わし、などというのは全国どこの方言でもある事でしょう。 私:その通りだね。でも、飛騨でも、わし、を良く用いますよ、という情報が大切なんだ。 君:はいはい、でももう少し味のある話でないと。 私:それなら・・pre> 第一人称 おれ おり わたし わし 第二人称 われ わり おまえ おみ てまえ てまい・てめ ですが、主語をあらわす格助詞・は、を人称代名詞に接続させてみよう。 第一人称 おりゃ、わしゃ 第二人称 わりゃ、おみゃ、てめゃという事でどう。 君:わかったわ!飛騨方言では、てみゃ、はアリですね。てみ、は飛騨方言ではないが、てみゃ、は飛騨方言なのよね! 私:ははは、その通り。やはり人称代名詞は日常会話で最重要単語だから、どこのお国言葉でも規則性が求められるのじゃないかい。 君:そうね。文献があるでしょ? 私:ええ。日本語アクセントの変化の法則を見てください。変化不跳躍の法則 アクセントの変化は聴覚的に類似した他の型へという方向で行われる。おれ、わたし、おまえ、てまえ、は全て平板で、格助詞・は、が代名詞に接続しても当然ながら平板だ。 君:ふーむ、われ・わりゃ、のみが頭高ね。正反対ね。 私:そうだ。アクセントが異なると途端に飛騨方言ではなくなってしまう。カカの音声図書館(おはなしいろいろリーディング)様が以前に、筆者が祖父から聞いた民話・ぶつを二年ほど前に読み上げてくださったのですが、この点が大変に気になっていた。今、こうやって記載して長い間の胸のつかえがとれた。ただ今、このサイトを久しぶりに拝見し、今も精力的に読み上げていらっしゃる熱意に脱帽だ。 君:ザ・飛騨弁フォーラムも既に二千頁を突破しているようで、私のような一般読者にはどこになにが書いてあるのやら知らないわ。若しやあなたも書きすぎでご自身がどこに何を書いたのかお忘れにならないようにお気をつけなさいね。・・同じ事を繰り返し書いていると、老人性痴呆だわよ。老婆心ながら。 |
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