皆さんへ、パクリの佐七です。
やがて悲しき鵜舟かな、を完全に模倣しています。
が模倣も芸術のひとつ、なるほど上句のような冗句でもジョークというジャンルと考えれば。
さて飛騨方言では、こわい、おそろしい、という意味で、おそがい という形容詞があります。
もともとはこわい女性という意味で女性の性格を形容することばだったようですが、男性も形容するようになり、
さらには自然現象、社会事情、抽象概念などに対しても、こわい、と言う意味でおそがいが使用されるようになったようです。
句意ですが、途端におそがい花火、というのは打ち上げ花火の突然のどーんという音がこわくてこわくて、
という幼児の気持ちを詠ったものです。実は、私、いまでも覚えがあるのですが、小学校に入る前、
近くの町に花火大会があり、佐七はばあさまに連れられて、夕方に乗り合いバスに乗って見に行きました。
生まれて初めて見る花火はあまりにも美しく、さりとてその大音響はあまりにもおそごうて(=こわくて)、
祖母にしがみつきながら見物したのでした。
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