大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

年取りにゃ皆でくわずも、おおごっつぉう

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(1)年取りとは飛騨方言で大晦日の事です。 数え年で一つ年齢が増える瞬間ですので年をとる日です。

(2)にゃ、というのは各地の方言に見られる事と推察されますが、飛騨方言もその一つで、複合助詞「には」の拗音化「ニャ」です。 例えばこれはおいしい、が、飛騨方言ではこりゃおいしい、 別の例ではそうせばや・なあ、が飛騨方言ではそしゃな。

(3)くわずも、とは飛騨方言で、食べる事でしょうよ、という推量の表現です。 古語に由来する表現で、くわむとすも、が訛った表現です。

(4)おおごっつぉう、は別稿にあります通り、大ご馳走の意味です。

句意ですが、この日ばかりは肉を食べましたっけ、佐七さんちはすき焼きですね。 でもその昔は飛騨牛とは言いませんでした。 いつの時代からでしょう、この言葉が生まれたのは。 飛騨牛という言葉は私が故郷を後にしてからなんですよ。 それと各人にまるまる一個ずつ配給されるすき焼きの生卵ですねえ、 ほんと病気で寝込んだ時でなくては食べられなかったのに。

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