大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

頭音法則

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私:今回は日本語の頭音法則について。さきほど「略音」の記事を書いたが、ついでだ、もうひとつ書いてお休み。要は、言いたい事はひとつ、「ごた(ずるい事)」は和語ではありません。
君:和語とは外来語の反対語の事ね。
私:まあね。古代に「ごた」という音韻は存在しなかった。「ごた」は「ごたくせん」の略音だから、近世語というところだろう。
君:という事は?
私:話は簡単。原始の日本語、これは和語の世界だった。そして日本語はアルタイ語族。アルタイ語族は語頭に濁音が立たず、ラ行音も立たない、という特質がある。だから「ごた」も原始の日本語たる和語(倭語)ではない。日本語だけど近世語。蛇足ながら「ライト」は外来語。和語としては「ぴかり」が存在した。天才国語学者・上田万年のP音考
君:つまりは古代にガ行・ザ行・ダ行は無かったという事ではないのよね。
私:そう。語中ならオッケーだ。「わがいも」が「わぎも」とか。
君:男性が親しい女性、つまりは妻或いは恋人を示す呼称ね。
私:そう。わぎもちゃーん!
君:ほほほ、誰の事?奥様?私?

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