大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
P音考 |
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私:上田万年(かずとし)学説「P音考」についてまとめてみた。 総論 「P音考」の古代 個体発生は系統発生を繰り返す P音考から見た上代飛騨方言 各論 中世の飛騨方言のハ行 ひねくましい かがのががのかが ほおば寿司 飛騨方言の形容詞の成立に関する一考察 もち(餅) 君:両唇破裂音たる半濁音「パピプペポ」が古代の音韻で、続いては拗音「ファフィフェフォ」、そして直音「はひふへほ」になったというのが日本語の音韻の歴史よね。 私:そういう事。そしてあまつさえハ行の直音「はひふへほ」はワ行の直音「わいうえを」にすら音韻変化してしまった。「ハ行転呼」という。戦後に現代仮名遣いの制定時に随分もめたんだよね。「今日わいい天気です」がいいか、従来通り文語形式で「今日はいい天気です」を残すか。結局は日本語の伝統を重んじるという事で残すことになった。 君:ほほほ、お孫さんに教えていらっしゃるのね。 私:そう。私じゃない。私の娘、つまりは母が教えている。 君:お父さんも教えていらっしゃるのよね。 私:そうだろうな。現代仮名使いでは「ちちとはは父母」、古代のP音の時代は「ちちとぱぱ」、これが拗音化すると「ちちとふぁふぁ」。これが日本語の歴史。 君:「ちち」の音韻変化は生じなかったのね。 私:その通り。遅々として進まなかったんだよ。親父ギャグ。 君:パパ(父)は乳(ちち)が出ないのに、母(ぱぱ)はよく出るのよ。女の勝ちね。ほほほ |
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