別稿におりゃおりゃ、と、わりゃわりゃ
を記載しましたので、全ての代名詞+動詞仮定形のまとめを記載します。
人称他 例 アクセント 意味
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わたし おりゃおりゃ ○●●○ 私がいれば
あなた わりゃわりゃ ●○○● あなたが割れば
彼・彼女 ありゃありゃ ○●●○ 彼が(例えば職に)在るのならば
だれ だりゃだりゃ すべて 無意味
これ こりゃこりゃ ○●●○ これが凝れば
それ そりゃそりゃ ○●●○ それが反れば
あれ ありゃありゃ ○●●○ あれが有れば
どれ どりゃどりゃ ○●●○ どれがどれか(見せてくれ)
どれ どりゃどりゃ その他 無意味
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高く発音する拍を●で、低く発音する拍を○で表記。
上記の九つの例のうち、七つの例で立派に意味が通りました。
飛騨方言では、どる、という動詞がないので、どりゃどりゃ、については論外ですが。
がしかし、飛騨方言には、だる●○、という動詞が実はあるのです。
ダラーンとたれる、という意味です。
ですから、だりゃだりゃ、は、○●●○のアクセントであれば、
誰が(例えば鉄棒にダラーンと)たれるのならば(鉄棒が一番しなるのか)、
つまりは誰が体重が一番重いのか、という意味にとれなくもありませんね。
これを皆さんが認めてくだされば、八勝一敗です。
どりゃどりゃ、については代名詞+動詞仮定形ではないから認めたくない
という方が必ずやおみえのはずです。がまあ、そうおっしゃらずに。
どれ+格助詞+どれ+係助詞、となっています。
単なる繰り返しではないと言う事に一応はこだわっていますので。